遺⾻ペンダントはだめ?と感じる⽅へ 〜⼿元に残すことの意味を考える〜

遺⾻ペンダントはだめ?と感じる⽅へ 〜⼿元に残すことの意味を考える〜

 

「遺骨ペンダント」で検索すると、「だめ」「大丈夫」などのキーワードが出て来ます。

昔は一般的でなかった「遺骨ペンダント」というものが本当に大丈夫か不安な方も多いのかもしれません。

このページではなにがダメなのか、本当にダメなのか探りました。

 

遺骨ペンダントは違法なの?~法律から見た遺骨ペンダント~

ずばり結論から申し上げますと、違法ではありません。

遺骨をお手元に残すことは法律では禁止されておらず、ご家族のお気持ちが整うまでずっと一緒に居る事が出来ます。

 

お墓に入る日~49日ってなんでしょう~

仏教では49日を過ぎたらご遺骨はお墓に入りますが、お葬式の流れには意味があります。

あの世と、この世。

この世を卒業した故人様は、49日間、中有(ちゅうう)というあの世とこの世の中間にいて、49日間ゆっくり今世を整理し、来世をどうするか決める期間なのです。

私たちの気持ちも49日である程度気持ちを整理する期間で、その期間を過ぎたら日常生活を始めましょうの合図です。

 

悲しみが癒えきっていない日常生活を始めるのには何が必要ですか?

故人様と一緒にやりたかったことを、遺骨ペンダントを着けてやっても良いのです。

前向きになるために遺骨ペンダントを活用するのはいかがでしょうか。

 

49日を過ぎたらすべてのお骨はお墓に入らなくてはいけないの?

仏教は49日法要で忌明け(喪に服す期間の終わり)の後にお墓に入るのが一般的な形ですが、必ずしもすべてのお骨がお墓に入らなくてはいけないという事はなく、織田信長もガンジーも故人を愛するお弟子さんなどによって分骨し、日本各地、世界各地にお墓があります。

 

最近では芸能人も分骨をされています。

石原裕次郎さん(湘南の海へ分骨)

hideさん(ロサンゼルスの海へ分骨)

横山やすしさん(宮島競艇場付近の厳島神社付近の海へ分骨)

立川談志さん(ハワイの海へ分骨)

 

おじいちゃんおばあちゃんの時代にはなじみの薄かった分骨ですが、現代ではお弔い方法がどんどん自由になっており、故人様の意向やご家族の愛を表現する為の分骨も一般的になっています。

 

宗教的にはどうなの?~仏教・神道・キリスト教~

仏教 

日本の仏教で遺骨は「故人の魂が宿るもの」としてとても大切に扱われます。
お墓や納骨堂に安置するのが一般的ですが、遺骨を身近に持ち歩くこと自体を禁じる教えはありません。

分骨は昔からある仏教の習慣の一つで、仏教的にはむしろ尊い行為とされていたと考えられています。

神道

神道では、遺骨そのものよりも霊璽を祀ることが重視され、「分骨はしてはいけない」という禁止規定はありません。
地域やご家族の風習によっては、遺骨を分けて複数の場所に祀ることも見られます。

キリスト教

教派によって少しの違いはありますが、遺骨の分骨について特に禁止する教義はなく、時代に合わせてより柔軟になってきています。

 

上記の様にそれぞれの宗教でも分骨は禁止されていませんが、ご心配な方はお坊さんや神主さんなど詳しい方に聞いてみるとより安心です。

 

遺骨ペンダントを着けてバチは当たらないのでしょうか

結論から申しますとバチはあたりません。

なぜなら、愛する人(故人様)と一緒に居たい、愛する人に安心してほしい、愛する人と旅行へ行きたい。など、

遺骨ペンダントは愛がこもったお弔いだからです。

 

人の目が気になります

人は生物学的に「みんなやっている」「みんなとおなじ」という事に安心感を覚えます。

ですが、遺骨ペンダントは「つけてる人が居ない」という理由でちょっと怖さを感じるかもしれません。

ところが私もこのお仕事を始めてから知ったのですが、本当は結構な割合で付けていらっしゃる方が多く、日常生活で遺骨ペンダントを作ってますと言うと、

「あ。私も着けているんですよ。ほら。」

と見せていただくことがとても多いのです。

そしてお勧めなのは、人の目よりも、ご自分の気持ちに素直になる事。

故人様のためにも、ご自身がより幸せになる方法を探してみてください。

ご自身が幸せになると、その姿をお空での上から見ている故人様も喜ばれていらっしゃる事と思います。

 

遺骨アクセサリーを着けていたら、依存や執着してしまうのでしょうか

依存や執着というと悪いイメージがありますが、普段から私たちが依存・執着しているとても良い、健康的な面もあります。

ここではその一端をご紹介します。

相互依存

健康的な人間関係では、お互いが自立しつつも、必要なときに頼り、支え合う「相互依存」の関係が築かれます。

生活を豊かにするもの

夕食時の晩酌や始業前のコーヒーなど、それを頼ることで本人がリラックスできたり、生活の質が向上したりするような依存は「良い依存」とされます。

安心感の獲得

他者や物事に適切に依存することで安心感を得られ、それが自己の安定や成長につながる場合もあります

 

依存すること。執着すること。それは故人様へと、自分への愛です。

健康的に依存する事、執着する事は何の問題もありません。我慢せずに故人様への愛を自由に表現するのがお勧めです。

 

まとめ~手元に残すことの意味~

故人様は何が好きでしたか?

故人様はきっとあなたの笑顔が好きだったはず。

あなたの幸せを一番に望んでいたでしょう。

ふふ工房ではお弔い方法として、故人様に喜んでもらうために、ご自身を幸せにすることを提案しています。

 

今のあなたに必要な事はなんですか?

悲しみが癒えきっていないあなたは、日常生活を始めるのには何が必要ですか?

あなたの心が安心感を感じるにはどんな事が必要ですか?

 

遺骨ペンダントが良いか悪いかは人それぞれです。

一番重要なのは世間の目でもなく、宗教的な意味でもなく、あなたが幸せを感じるかどうかなのです。

 

遺骨アクセサリーを通じて、より自分を幸せにする方法を探すきっかけとなりましたら幸いです。


 

 

 

いつもありがとうございます。

ふふ工房 作家 大菅千草

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