お客様からとても素敵なメールを頂きましたので、紹介させていただきます。
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お世話になっております。
遺骨オブジェを制作いただきましたKです。
日曜日に無事祖母とサラが帰ってまいりました。
本当にきれいに仕上げていただき、感謝申し上げます。
また、実家分も含め、ご丁寧に対応いただき、ありがとうございました。
祖母はわたしにやさしさを与えてくれた人で、サラはわたしにやさしくしてあげたいという気持ちを教えてくれた犬でした。
仕事で不在がちな両親の代わりに、育ててくれた祖母は、やはり一般的な「年何回か会うおばあちゃん」とは違っていました。
いつかわたしより先にいなくなるとわかっていながら、突然の別れでしたので、まだどこかにいるような、実家に帰ればいつもどおり「おかえり」といるのでは、という気もしている日々が続いておりました。
また、サラはわたしが13歳のときから飼い始めた犬で、わたしが27歳のときに他界しました。もう7年も前のことですが、今でも実家に帰ると、ちっちっち、とサラの足音が聞こえてくるような気がしていました。
オブジェになって戻ってきた2人を見たら、「もう祖母と手をつなぐことも、一緒にごはんを食べることも、話すことも、サラを抱きしめることも、ふわふわの毛をなでることもできない」と思うとともに「でも、これからずっと共にいる」と思えました。
後悔がないようにと作ったつもりが、本当の意味で死を受け入れることにつながりました。
思えば、祖母もサラも、いなくなってしまったあとのほうがそばにいる気がします。
思い出すことが増えたからだと思いますが、今回オブジェで帰ってきたことで、より常に共いるような気がしています。
オブジェは並べて飾ります。
お写真でもお送りしましたが、2人はいつも一緒でした。
また、2人とも、本当に突然死でした。そんなところもよく似ているんです。
オブジェ大と小の大きさの違いが、本当に2人の大きさの違いに似ています。
天国でもこうやって一緒に過ごしているのかなぁと毎日想像します。
今日はサラの誕生日です。
祖母はサラの誕生日を祝っていることは1回もなかったので、いつもどおり、昼寝して、ふたりでおやつを食べて、夜にはヤクルトを飲んで…と、なんでもない日々を空の上で送っていると思います。
また、ラッピングも本当に素敵でした。
箱を開けた中にあった優しい白と花の世界に、まだオブジェと対面する前に思わず「あぁ、おかえり」と口に出してしまいました。
お花からふわっとラベンダーの香りがして、小学生のころ、那須に旅行に行ったときに、祖母に買ってもらったラベンダーのポプリンを思い出しました。
オブジェを制作いただいたことで、「喪失」ではなく「変化」として、2人をこれからも感じ続けていけると思っています。
このたびは本当にありがとうございました。
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こちらこそありがとうございます。
私に出来るせいいっぱいをしっかり受け取っていただける方のお手元にお届けできて、とても幸せに思います。
おばあさまの政江さんとわんちゃんのサラさんのご家族様、素敵なメールを頂いた事と、掲載のご快諾いただきました事、ありがとうございます。
2025年6月18日